基本的な考え方・方針など
目標と実績
当社では、ESG取組み25項目(2024年度)において抽出した「オール電化×CO2フリー電気の供給」、「先進的なゼロカーボンタウンの創出」、および「既存・開発物件における太陽光発電設備の設置を推進」に関する目標として、「関電不動産開発 ゼロカーボンロードマップ」における「01 オール電化×CO2フリー電気」の以下取組みを掲げています。
- すべての物件をオール電化に
- すべての物件にCO2フリー電気を導入
- すべての新規物件にEV充電設備を設置
- ゼロカーボンタウンを創出
- 太陽光発電設備の設置を推進
当社は、以前からすべての物件を「オール電化」で開発してきました。そして、2023年度以降は新規に計画するすべての賃貸物件にCO2フリー電気を導入し、またすべての物件にEV充電設備を設置しています。
また、保有するすべての大規模物件においては、2025年度末までにCO2フリー電気を導入します。
これらの取組みにより、2023年度末時点の保有賃貸物件※1の85%がオール電化であり、30%にCO2フリー電気を導入済みです。
また、個別の物件にとどまらず、まち全体の効率的なエネルギー利用かつゼロカーボン化を実現するゼロカーボンタウンを計画し創出していきます。
- ※1「エネルギーの使用の合理化及び非化石エネルギーへの転換等に関する法律(省エネ法)」における届出対象物件を対象とします。
取組み事例
● シエリアタワー大阪堀江(大阪市西区)
- オール電化×CO2フリー電気(高圧一括受電方式採用)
- EV充電設備を設置
- ZEH-M Oriented 認証取得(一次エネルギー消費量28%削減)
- BELS最高ランク取得
● 関電不動産八重洲ビル(東京都中央区)
- オール電化×CO2フリー電気(2023年度竣工時よりCO2フリー電気を導入)
- EV充電設備を設置
- 太陽光発電設備を設置
- BEMS(ビルエネルギー マネジメントシステム)を導入
- ZEB Ready 認証取得(一次エネルギー消費量51%削減)
- BELS最高ランク取得
● オプテージビル(大阪市中央区)
- オール電化×CO2フリー電気(2023年度にCO2フリー電気を導入)
- 太陽光発電設備を設置
- BEMS(ビルエネルギー マネジメントシステム)を導入
- ZEB Ready 認証取得(一次エネルギー消費量52%削減)
- BELS最高ランク取得
EV充電デマンド制御システム「e-STAND」の開発
高圧一括受電のオール電化マンションにおける電気自動車(EV)充電デマンド制御システム「e-STAND」を関西電力株式会社、Next Power株式会社、株式会社エネゲートと共同で開発し、2023年1月10日、特許(第7206462号)を取得しました。
「e-STAND」は、高圧一括受電のオール電化マンションにおいて、IoT技術でマンション全体の電力使用をモニタリングし、使用可能な電力の範囲で最適な制御を行い、デマンドの増大を抑え、多数のEV充電器の設置を可能にするシステムです。
ゼロカーボンタウンの創出
まち全体の効率的なエネルギー利用かつゼロカーボン化を実現するため、オール電化、デマンド抑制、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギー発電、V2X※1の採用などを通じて、まち全体が未来の脱炭素社会の実現に貢献するゼロカーボンタウンの創出を推進しています。
- ※1V2X:「Vehicle to X」の略。車両と様々なものとの間の通信や連携を行う技術を表します。
スマートエコタウン星田の事例
約263,000m²(甲子園球場約6.8個分)もの広大な敷地を対象に、官民一体で健全な市街地の形成を目的としたまちづくりを進めています。ゼロカーボンを目指す技術的な視点に加え、一人ひとりの豊かな心を育むとともに、コミュニティが計画的にデザインされ、常に安心と活力を有するというサステナブルな暮らしの視点から発想したまちを「スマートエコタウン6つの約束」のもとデザインしています。
太陽光発電設備の設置を推進
保有している店舗や工場などのテナントには関西電力の太陽光発電オンサイトサービスの活用や賃貸設備としての太陽光発電設備設置をご提案しています。また、新規に計画する物件では太陽光発電設備の設置を推進しています。